まずなとりうむ、つまり塩分はカリウムとの拮抗成分。カリウムは野菜類や柑橘類に多い成分ですが、現代の食生活は一般に加工食品が中心でナトリウムは摂りすぎるのに、野菜の摂り方が少ない低カリウム食。このバランスの崩れが塩分過剰での高血圧や筋肉疲労、糖尿病になりやすい体質にしています。これらは、カリウムを十分に摂ればこのような心配はありません。  次にカルシウムとリン、マグネシウムの関係です。問題は、現代の食生活ではリンを摂りすぎていて、マグネシウムは慢性不足という点にあります。この三成分の均衡が悪いためにカルシウムが役に立たないのです。マグネシウムが足りないとカルシウムやビタミンCも働けない、という関係もあります。マグネシウムを多く含み、リンが少ないのはワカメやコンブなどの海藻類しかありません。その点で、海藻類は大変貴重です。  続いて鉄ですが、貧血対策で摂る場合ビタミンCやB6、B12、葉酸などの協力成分を同時に摂らないと役に立ちませんが、反対に鉄を摂りすぎたらどうなるのでしょうか。実は鉄はガン細胞にとっても必須栄養ですので、要注意。また風邪のウイルスや病原バクテリアも鉄が主要栄養ですから、風邪の時は鉄の摂取はひかえめにしましょう。鉄やカルシウムなどのミネラルは、難溶性食物繊維のフィチン酸で流出するので、フィチン酸の多い玄米食や全粒粉のパン食などはこの点に気をつけたいものです。  さらに、タンパク質について触れておきます。質のよくないタンパク質を余計に摂りますと、体内の代謝でアミノ酸→アンモニア→尿素と変化し、この作業で肝臓の負担が増えますし、余分なチッ素の排泄のために腎臓にも負担をかけます。また、アミノ酸の分解で血液が酸性に傾くので中和にカルシウムを消耗します。ですからタンパク質はできるだけプロテインスコアのよいものを摂るようにすべきです。  最後に食物繊維、つまりダイエタリーファイバーです。この成分の重要性はいうまでもありませんが、多量に摂ると、大腸に繊維を分解してメタンガスを生じる細菌がいるのでお腹が張ることがあります。また繊維の摂りすぎはカルシウムや鉄などのミネラルの流出を招くおそれがありますので、この成分も摂りすぎてはいけません。  以上のことに注意をしながら、上手にフード・サプリメントを利用し、皆さまの健康維持に役立ててください。

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